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2014/11/16

ポルトガルのビッグな起業家

今夏、世界の市場を騒がせたポルトガル最大手銀行のバンコ・エスピリト・サント。
フランスのクレディ・アグリコルも出資していただけに、その経営破綻はより欧州の危機を大きくするのではないかと不安視されました。





この件は、ポルトガル中央銀行が即座に49億ユーロの救済処置を決定したので、
大きな影響は出ませんでしたが、この銀行の主要株主、ポルトガル名門一家のエスペリト・サント家に関しては様々な憶測がとびかっています。

今日はポルトガルの起業家を考えるに当たり、
一代でこの超名門一家を作りあげたジョゼ・マリア・エスピリト・サント・シルバについて書いてみたいと思います。

 


晩年はポルトガル金融業界の大王とも呼ばれていた彼ですが、実は両親のわからない孤児として、1850年代にリスボンのバイロ・アルトで生まれ育ちました。
彼の最初のビジネスは両替と宝くじ販売。本当によく働く人だったようです。

基本的にはビジネス上で人を簡単に信じるタイプではなく、本当に信用出来る人だけを側においたと言われています。
そして、「友情とビジネスは別物」という信念を貫き、例え自分の子供であったとしても、仕事の適任者選びは全く別としていました。

ポルトガル人の多くはビジネスライクを嫌う傾向がありますが、彼はチャンスがあると見込んだ事業には前向きに取り組んで行くタイプでした。

いつの時代にもイノベーションは持続可能な社会のために重要な要素だと、私は思っています。それは誰もが驚くような技術やアイデアでなくても、今あるものを発展、拡大させたものでもいいのです。日本もそうですが、ポルトガルにもこのイノベーションを起こしていこうという起業家がもっと現れれば先が明るい気がします。

"The entrepreneur always searches for change, responds to it, and exploits it as an opportunity." - Peter F. Drucker

「起業家は常に変化を探し、それに応え、チャンスとして活かす。」 - ピーター・ドラッカー

まさに、彼にぴったりな言葉ですね。

そんな彼の伝記が、没後100年たった今、一人のジャーナリストにより書かれたそうです。
どんな人生を送っていたのか、とても興味があります。ポルトガル語のトレーニングと合わせてじっくり挑戦したい一冊になりそうです。